“RKU人”をつくる食

流通経済大学の教職員や学生・アスリートの
食生活、食エピソードをお伝えします。

“RKU人”をつくる食

増量と競技力向上~学生アスリートの食生活からのヒント~ 2023.02.01

本学ラグビー部でトップ選手として活躍する3選手の高校~大学時代の体づくり「食」エピソードを紹介します。


☆現在の身長172㎝体重97kg(体脂肪率21%) ラグビー;フッカー(HO:FWのポジション)の選手のエピソード

HOは、スクラムの前列を組むポジション。体重増加がパフォーマンスに直結するポジションです。特徴として、FWの中でもパワーを必要とし、瞬間的な走力も求められるポジションです。

私は高校1年生の時にフランカーをしており、当時の身長169cm、体重56kgでした。高校3年生で身長171cm、体重90kgになりました。体づくりは高校時代からです。

私なりに増量(大きな体を維持するための)食事のこだわりがあります。

①インスタント、加工食品はとりません。

②自炊の時、必ず主菜として肉(鶏胸肉、牛もも肉)か卵をいれます。

③朝夕は寮飯なので、昼食は自由です。昼食時の自炊と外食の頻度は、半々です。

④増量時は、食事の回数と白米量、卵20個+鳥胸2枚で調整します。胃腸薬を飲んで消化機能を万全にするとともに日中は2-3時間おきに食事をします。

⑤間食はプロテインか、チキンサラダしかとらない。

このこだわりが間違えていないという結果として、増量食開始1ヶ月で体重が2-3kgアップすることに成功するとともに体脂肪量は増えませんでした。

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☆現在の身長181㎝体重90㎏(体脂肪率20%) ラグビー;スタンドオフ(SO:BKのポジション)の選手のエピソード

バックスはスピードが求められるポジションです。私は、高校の時CTBというポジションでした。コンタクトが多いポジションなので体重増加が求められます。最低80kgに増量するように言われていましたが、当時の体重は64kgでした。3年間で16kgの増量、80kgにすることができました。

増量した時の食事のポイントです。

①毎食後、プロテイン摂取

②食事の回数を3回から5回に増やした

③練習後には寮で準備した補食(おにぎり)を摂取する

④夜食として穀物(じゃがいも)を摂った

この4つで5kgの増量をする事ができました。

⑤夕食の白米の量増加→最低でも800g以上

最もこの最後の米の量が体重増加に貢献したと思います。

現在の食生活で意識していることは、

・引き続き毎食後と練習前にプロテインを摂取している。

・自分で調達する必要のある昼食のポイント→積極的な野菜摂取&たんぱく質(卵等)を摂取

・寮飯の夕食は、管理栄養士のサポート有

これからもラグビーを続けていくうえで現在も体づくりを続行中です。最終的な目標体重は、93㎏(体脂肪率15%)です。

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☆現在の身長178㎝92㎏(体脂肪率20%)ラグビー;センターバック(CTB:BKのポジション)の選手のエピソード

バックスは、全般的に走力が求められる。中でもCTBは攻守ともに突破役ポジションなので、体重、体の強さも必要になる。

高校入学時の身長体重は、173㎝,83㎏でした。

・もともと太りやすく痩せやすい体質なので、体重のコントロールは容易だが、目標体重を達成するためには、体脂肪を減らし筋肉量を増やす事を目標としている。

・基本的にスナックやジャンクフードなどは口にしないが、1か月に1,2回はチートデイ(スナック、ジャンクフードを食べる日)を設けている。

・トレーニングは、週に6日、グランドトレーニングが5回、ウエイトトレーニングが3回入る。オフは週に1日。

・食事ケアで難しいのはオフの日(朝・夜の寮食がない)。どうしても外食が多い。

 

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本学ラグビー部でトップ選手として活躍する3選手のエピソードを紹介しました。掲載する写真は、各選手がとある1日に摂取した3食の食事です。これに各自補食をプラスして補給しています。HO,SOの選手は、太りにくく、努力して体重増加をしている食事のポイントを教えてくれました。

最後のCTBの選手は、これに反し、体重増加しやすいが、その体組成(体脂肪率が増えないようにする努力が必要)が重要ポイントであることを教えてくれました。

同じ競技をして、目標が増量という同様の目標で合ってもこのように食事で気を付けているポイントは個々に異なります。すべては、現在の自分の体型、なりたい自分、そしてどうすればよいのか?を考えて実行すべきであることがこの3選手の食生活からもわかると思います。


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