“RKU人”をつくる食

流通経済大学の教職員や学生・アスリートの
食生活、食エピソードをお伝えします。

“RKU人”をつくる食

元サッカー日本代表コンディショニングコーチ の考えるアスリートのあるべき姿勢とは?-小粥先生 2022.11.14

小粥先生は、SAMURAI BLUEで知られるサッカー男子日本代表のコンディショニングコーチをしていた輝かしい経歴をお持ちです。


2006年より流通経済大学スポーツ健康科学部にて演習、トレーナー概論、アスレティックトレーナー(AT)実習やコンディショニング理論実習を担当する小粥智浩先生は、サッカー部のコンディショニングを統括する傍ら、日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフとしてユース世代のサッカー日本代表 チームの遠征帯同やトレーニング指導に携わった経験もあります。2015年から2021年までサッカー日本代表でコンディショニングコーチとして活躍していた経歴もあり、FIFA World cup Russia 2018にも帯同しました。

(写真:ゲキサカhttps://web.gekisaka.jp/relatedarticle/photonews?player_id=56475&news_id=330226&photo_no=7&page=1より)

さらに学内活動では、スポーツ健康センター主催の「競技力相談」でのトレーニング指導や「医事相談」でのリハビリテーションも実践され、まさにATを目指す人の目標として活躍する先生であり、本学で将来ATを目指すトレーナーの卵(=学生)たちは、小粥先生の元でトレーニングを積むことができる特権があります。最近では、アスリートとして努力する本学の大学生全体のコンディショニングについても可能な限りサポートしたいというお考えをお持ちです。そんな小粥先生にATやコンディショニングに関する質問とともにこれからの先生の目標について学生2名がインタビューしました。

アスレティックトレーニング、スポーツコンディショニングとは、スポーツ外傷・障害の予防、効率良い動作の分析と獲得、技術、体力の向上、競技者がより良い状態で競技に挑むことを可能とする環境づくりやトレーニングをより効果的にさせる事が主な仕事です。

学生時代からアスリートのトレーニングやリハビリテーションに興味がありました。両者に共通する、効率のよい動きの改善が習得できれば、回復段階に応じて動きのレベルを上げることにもつながり、その時できる目標か明確になっていくのではないかと。それらを極めたらおもしろいなと感じて、アスリートのトレーニングやリハビリテーションをもっと深く追求したいと思って今に至ります。今でも日々勉強で、それが仕事のやりがいになっています。

私は”アスリートの動きの改善”について専門としていますが、日常的な食事のケアはとても大切だと思います。実際にサッカー日本代表やJリーグで活躍している選手は食事をはじめ生活習慣全体に対して意識が高く、気を遣っています。選手としてコンディションをよりよく保つには、日々のトレーニング・栄養・休養をきちんとルールを設けて整え、生活習慣全体をきちんとしていることが重要です。アスリート自身が日々の自分の食事をケアできずに不適切な生活習慣を送っていれば当然、怪我のリスクも上がると思います。

(写真:ゲキサカhttps://web.gekisaka.jp/relatedarticle/photonews?player_id=56475&news_id=334878&photo_no=14&page=1)

今後は、もっともっと今の自身の抱える課題を明らかにして追求していきたいです。リハビリテーションといっても実践では教科書通りにうまくいかないことはよくあることです。プレーを中断するようなケガや故障が無くても日々体に不調を抱えながらプレーしている選手は多いです。そういったアスリートの悩みを少しでも改善することに協力サポートできるように私自身がこの分野の学びをさらに追求していきたいと考えています。ここまでサッカーを中心に”ささえる”活動をしてきましたが、今後は競技レベルを問わずトップアスリート、大学スポーツをやっている学生達やこれから大人になる地域の子どもたちにまで対象を広げて”ささえる”ようになることが今後の目標です。

これから活躍するアスリートや学生には、ぜひ自分自身の身体に興味を持ってセルフコンディショニングできる選手になってほしいと思います。「トレーニングレベルを上げていきたい」、「怪我を治したい」、「パフォーマンスを高めていきたい」等どんな目標でもいいと思います。病院に行けば医療的ケアを受けることはできますが、コンディショニングの観点からまた怪我をしないために、怪我を早く治すためには、「普段の生活で改善すべきことはないか?」と振り返りそれを改善することが第一です。選手自身が自分のことをよく知り、考え、解決策を出せるように目指すことが理想です。私の立場は、あくまで自立したアスリートを”ささえる”立場なので、大学教育でも学生アスリートが自立したアスリートになるためにサポートしていきたいと思います。一律にアスリートと言っても競技が異なれば、それぞれの選手が求めることは全く異なります。そんないろんな競技種目のアスリートの悩みに寄り添いサポートできるようにこちらもさらに勉強することを続けたいと思います。


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