“RKU人”をつくる食

流通経済大学の教職員や学生・アスリートの
食生活、食エピソードをお伝えします。

“RKU人”をつくる食

【龍ケ崎】大学生が高校生アスリートに食育! 2022.09.14

本学大学生と高校生がペアになり、「アスリートとして望ましい食事」について考えました。


2022年7月に本学スポーツ健康科学部(膳法3年ゼミ)に所属する学生と流通経済大学付属高等学校の駅伝部&ラグビー部に所属する女子学生が授業に参加しました。当日は、スポーツ栄養士である田中智美先生にお越しいただきご講演いただきました。また、フードモデルを使って実際に各競技を行う女子高校生にとって望ましい食事について学びました。

 

 

 

 

 

 

この取り組みは、昨年度から続くHERS*という取組みの一部として行いました。

*本学では、2021年よりプレー・アカデミーwith大坂なおみから助成金を受けながらラグビーを通じた女性エンパワメントプログラム「HERS」に取り組んでいます(https://www.rku.ac.jp/news/30580/)。プレー・アカデミーは、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団、ナイキと大坂なおみ選手が連携し、女の子のスポーツ参加を促進し、均等な機会が提供される環境を創り出すことを目的としています。詳細は【 https://playacademynaomi.com/ja/ 】をご覧ください。

 

参加者の声(一部抜粋)

大学生

・競技や強度によって必要なエネルギーや栄養素が違うことを高校生と学び、多くの知識をつけて指導に活用したいと思った。

・女子高校生に教える機会は貴重で、男性と女性の摂取すべき量の基準も異なるのだと感じた。

・自分の食事より高校生の食生活の方がしっかりしていると改めて感じ、自身の食生活を見直すきっかけとなった。

・好き嫌いがあっても、栄養素の観点からすれば他の食材で補えばいいのだという考えが新たに得られた。

・飲み物や副菜の一部を違う一品に変えるだけでエネルギーや栄養バランスが変化し、少しの意識で食生活は変えられると感じた。

・高校生とともに食事を考えるという中に、成長期の食事に焦点を置くことが多かった。また、増量重視のラグビーと減量重視の駅伝部員と今回の取組をしたことで競技によって異なるエネルギー摂取量について考えることも重要だと思いました。

・高校生の食事を考えるとき、食べたいものを聞き取り、そのうえで栄養バランスやエネルギー量の配慮もしなければならず、ニーズや競技種目によっても食事をコントロールすべき点は難しかったが、楽しかった。

高校生

・食べ物の摂り方には多くの食材から選択すべきであり、見た目で栄養ありそうだと思っても実際には自身に適した食事メニューではないこともあるので、確認できるようになりたい。具体的に食事量を増やすべきだということだったので実際に取り入れたい。

・普段食べている食事だとフルーツや乳製品などが足りていないので食べる機会を増やしたい。

・好きな物を食べているだけではだめなんだなと改めて感じる機会でした。栄養を学ぶことはすごく楽しかった。もっと学びたいと思いました。

・ただ食事量を増やすというわけではなく、バランスが大切だとわかった。

・実際に食べている食事と理想的な食事を比べた時に主菜が足りていないとわかった。もっと摂るようにしたい。

・体重の少しの違いで食べるべき量が全然違うので驚いた。

・大学生と一緒に食事について考えて、提案いただいた内容が自身の理想に近いという結果だったのでこの食事を参考に一日三食バランスよくしたいと思った。

・実際にいつも食べている食事のバランスが悪かったことに気づいた。

・増量するためには1回の食事でたくさん食べるより1日に何食も食べる(補食を取り入れる)という方法があることを知った。

 

 

注)感染対策を十分に講じて講義を行いました。写真撮影の時のみマスクを外しています。

大学生は、ラグビー部と駅伝部に所属する女子高校生とともに食事や栄養バランスを学ぶことで、「成長期」、「体重コントロール(増量&減量)」、「性差」など様々なキーワードを加味した”各種競技に取り組む女子高校生の食事”を提案するのに四苦八苦でした。とはいえ、大学生の多くは将来スポーツ現場において指導者や体育教師になりたい学生が多いということもあり、張り切って積極的に活動に取り組んでいました。高校生もいつもの食事が自身の競技やライフスタイルに適切かつ理想的であるのか?と大学生とともに学ぶことで非常に熱心に取り組んでいました。この経験が参加者全員の食事や栄養バランスを実生活で改善するきっかけになりますように。


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