“RKU人”をつくる食

流通経済大学の教職員や学生・アスリートの
食生活、食エピソードをお伝えします。

“RKU人”をつくる食

上野裕一学長:「食」へのこだわり 2022.02.03

食事は好きなものを中心に食べるが、相当、気を遣っています。


現学長である上野裕一先生の「食」のこだわりや意識している点を学生がインタビューしました。

現学長である上野先生はご自身の「健康維持」を主軸とした食生活を送っています。とはいえ、好きな物を食べる、というポリシーも曲げたくないという思いもあるようです。どのような食生活でそれらの両者達成を目指そうとしているのか学生の考えた質問からわかってきました。

学生「上野先生は、一日何食等のこだわりはあるのですか?」

上野学長「一日一食にしています。以前に栄養指導を受けた経験があり、その時に食生活を改善することで健康維持に有効であることも実感した経験があります。その経験を踏まえつつ、自身の体格体調管理をするために一日三食にすると摂取エネルギー量がどうしても過剰になってしまうことが課題でした。そこで実践しているのが18時間のプチ断食です。どういう方法かというと、食べる時間に制限を設けているのです。例えば、今行っているのは、1日の中でも夜20時以降は何も口にしません。そこから16時間後の翌日正午に栄養バランスの良いとされる食事を摂るというサイクルで生活しています。実際、この生活で2kgくらいは体重が減少しただけでなく、この生活で生活活動量に見合う食生活をコントロールできている実感もあります。」

学生「食事に気を遣っているのには何かきっかけがあるのですか?」

学生「率直な理由としては、今の立場上、今までよりも健康第一だと思うからですね。実際に定期的に病院で血液検査を行ったりもしているが、その時に必要なら生活習慣病も早々に見つけてもらって薬を服用し始めた時にただ、薬を飲めばいい、というだけでなく食生活も改善して栄養バランスの良い食事を摂ることも重要だと再認識したというのがあるかもしれません。」

学生「なるほど。そういったご経験をされたことで今の食事への意識が高まったということなんですね。その他に何か生活の中でこだわりはあるのでしょうか?」

上野先生「栄養バランスは大事だととらえています。だから、食べる順番を意識しているんです。例えば、食事を食べる順はサラダから食べるようにしたり、【ばっかり食べ】をせずに色々な食材を食べるように努めています。ラグビーの現役時代の食事を摂りたい思いもありますが、今の自分がそんな食生活を続けていたら少し前に体重が急増してしまった苦い経験もあるんです。一方で食事によるコントロールは重要でありつつ、食事だけでは体重をコントロールしたり、健康づくりに100%の方法だとも思いません。」

学生「どういうことでしょう?それ以外に何か取り組まれているのでしょうか?」

上野先生「運動習慣が大切だということですね。ウォーキングやスクワットは学長に就任する前から習慣的に実施しているものの、やはり運動に向き合う時間は減ってしまう生活なのが現状です。だから生活の中で工夫してます。たとえば、タクシーやエスカレーター等、生活の中で運動量を減らす物は極力使わないで自身の足を使うように意識して、具体的な目標としては1日あたり必ず6000歩は歩くように努めたりもしています。とはいえ、すべてはバランスが大事。歩くだけが運動ではなく、筋量筋力の維持のためのトレーニングも定期的に行えるように努めています。無理すれば長続きせず運動の効果はなくなってしまうので、自身の運動が意味あると振り返ることができるように日誌(体重、筋量トレーニングの頻度、内容)をつけたりもしていますよ。」

学生「自分たちは食べたい物を食べたいと思ってしまいます。先生は食べたい物も我慢するのでしょうか?」

上野先生「そんなことはないです。やはり食事は好きな物を中心に食べるようにしています。とはいえ、健康も意識しなければいけません。だからこだわりとしては、【たんぱく質と野菜】は必ず食事に取り入れます。あとは食べたい物を食べます。好みとしては、とにかく牛、鶏、豚肉が好きなんです。魚も焼き魚が好きですね。だからそういった好きな物は健康づくりのために我慢しているか、というとそんなことはなくて食べるようにしています。」

学生「なるほど。ちなみにお酒は飲まれますか?」

上野先生「お酒は飲みます。ほぼ毎日を相当な量を飲んでいます。とはいえ、好きだからむやみに飲むというわけではないのです。飲む物、飲み方にこだわっています。基本的には【焼酎】をよく飲みますね。【赤ワイン】も生活習慣病に効果的と言われるポリフェノールが入っているから飲んだりもします。糖質の多い【日本酒】は好きだけど特別な日に限定して毎日飲まないようにしています。そうやって、お酒が好きだからこそ、健康を意識しつつ、自分の飲みたい物を飲む工夫もしています。」

学生「なるほど。本日はお忙しい中、インタビューにご対応いただきありがとうございました。」

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以上がスポーツ健康科学部の3年生4名が学長にインタビューした内容をまとめた物になります。インタビューした学生は全員本学ラグビー部に所属しており、日本のラグビー界でもトップで活躍する上野裕一学長の話に非常に真剣に聞き入っていました。

以前、上野先生に食事改善指導を数か月実施したことがあります。それまで食事バランス等を意識されていないところに副菜や果物を取り入れた生活を数週間送っことでデータ上でそういった食事バランスを改善することが血圧に非常に効果的であることも実体験していただけました。今回のインタビューはその時よりも上野先生のお考えがさらにブラッシュアップしており、ご自身の生活や立場を加味した更なる工夫が加わっている印象でした。運動をする時間を確保できないほど多忙な中にもできる工夫(タクシーやエスカレーター等、生活の中で運動量を減らす物は極力使わない)を実践している点は非常に素晴らしいと思います。忙しいことを運動できないことの理由にしてはいけないな、と改めて自身を戒めるインタビューになりました。

 

 


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